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子どもは理屈じゃ勉強しない

更新日:

理屈じゃ子どもは動かない。

「勉強しないと良い学校にいけないよ。だから勉強しなさい。」

正しい。どこまでも正しいんだけど、ただ正しいだけ。

勉強する子は勉強します。今日もお疲れ様です。

勉強しない子は勉強しない。

さっきの言葉じゃやっぱり勉強しない。

こんにちは講師の久保です

 

 

 

 

 

 

子どもは理屈じゃ勉強しない

(写真は、タブレットでなんかしてる小学生)

 

 

 

 

 

 

子どもは、理屈で動くわけじゃない

 

勉強しない子供には、勉強する理由を伝えましょう。ってよく聞きます。

 

 

んー。

 

 

それだけじゃ何も変わらないでしょうね。

 

 

 

いや、誤解のないように、

勉強する理由は伝えるべきです。

しっかりと伝えてください。

それが教育です。

 

ですが、

勉強する理由を伝えたからといって子供が勉強するようになるかと言ったら、

全然別問題。

 

 

 

 

 

 

 

〈勉強しない小学生のA君に対して〉

 

「勉強しないと将来貧乏になるよ。だから勉強しなさい。」

「勉強しないと将来いい学校にいけないよ。だから勉強しなさい。」

「勉強しないと将来苦労するよ。だから勉強しなさい。」

「勉強したら将来自分の好きなように生きられるよ。だから勉強しなさい。」

「勉強したらきっとラ・サール中学校に受かるよ。だから勉強しなさい。」

 

 

 

おお、改めて言葉にすると、すっごく薄っぺらい。

 

 

 

 

 

 

 

理解と実感は全く違う

 

子どもたちは、言葉の意味は理解します。

 

A君は、

「勉強しないと良い学校にいけない。」この意味は理解します。

勉強しないと良い学校にいけないらしい。ふ~ん。って感じで。

 

 

「だから勉強しなさい。」この意味も理解します。

良い学校に行くために勉強しないといけないらしい。ふ~ん。って感じで。

 

 

ですが、

子どもたちにとってはどこまでも「ふ~ん」なのです。

だからどうしたnowなのです。

 

 

 

 

「勉強しないと良い学校にいけない」という言葉は正しいけれど臨場感がまるでない。

 

だって「良い学校」なんて、子供たちにとってはただの言葉でしかない。

良い学校って、言い学校なんだろうなあ~。くらいにしか思わない。

 

 

 

 

それに対して、

 

 

 

母殿:「じゃ、今から歯医者に行くよ、準備して」

 

A君:「!!!!!」

 

 

これはA君にとってただの言葉じゃありません。

「今、ここ」を生きているA君にも臨場感のある言葉だからです。

 

 

 

クリニックに入ったときの部屋の匂い、

ビニール製のスリッパの手触り、

ドリルの「ウィーーーン」という機械音、

口の中に垂らされる謎の薬品の味、

「痛かったら手を上げてね(にっこり)」という恐怖の予言。

 

 

これらの印象が乱立的に想起され、

A君の意識の対象は「今、ここ」の現実から、「今から行く歯医者」へと一気に移行します。

 

 

ただごとじゃねええ

 

 

 

それに比べ、「良い学校に行く」ことに対しては臨場感など全くありません。

 

理解はすれども、実感はできていない状態です。

 

 

 

 

 

 

大人だって臨場感が伴なわない情報には、「ふ~ん」

 

これはなにも子供たちだけに起こることではありません。

例えば、

 

 

「21世紀の社会では、既存の学校教育で身に付ける学力は全く意味をなさない。よって既存の勉強方は価値がなくなる。」

 

 

(実は、2020年以降

文科省が学力の定義自体を150度くらい変更するのは事実であり、

既存の学習の大部分が意味をなさなくなることも事実です。)

詳しくはこちら

 

 

 

さあ、この言葉を聞いてどう思いますか?

おそらく、ほとんどの方は実感できないと思います。

 

ふ~ん。

 

で、終わりですよね。

 

 

21世紀の社会になど臨場感がわかないからです。

当然です。これからの社会の話ですから。

未来の社会よりも、今まで生きてきた社会に臨場感や実感がある。

 

 

子どもたちもいっしょ。

 

 

「勉強しないと、良い学校にいけないよ!だから勉強しなさい!」

 

ふ~ん

 

なのです。

 

 

 

 

 

 

 

子供たちの「分かった」は空気を読んでくれているだけ

 

子どもに対して叱責することも、時にはありますよね(365日中360日くらい)。

 

 

母殿:「なんで勉強してないの?勉強しないとラサール中学に受からないんだよ!だから勉強しなさい!」

 

A君:「…わかったよう。」

 

 

 

さあ、ここでA君は何がわかったのでしょうか?

 

 

子供たちは言葉の意味に共感して、「わかったよう。」って言ってるんじゃありません。

 

そうではなく、場の雰囲気を読み解いて、「分かった」と言っています。

 

 

この場面では、こう言わなければならない。この雰囲気ではこう言っとくものだ。

それに応じた反応をしている。

つまり、子供たちは空気を読んでいる。

 

 

子供たちって賢い。

こと空気を読むことに関してはすごい。

学校教育の基本は、空気を読むことで作られています。

クラスで誰かが怒られてるときには、関係ない自分も神妙な顔で座っとかなければならないものです。

 

 

母殿:「なんで勉強してないの?勉強しないとラサール中学に受からないんだよ!だから勉強しなさい!」

 

A君:「…わかったよう。」

 

 

いや、「わかったよう」としか言えないでしょう。この場面で。

これは、その言葉の真実性が子供に「わかった」と言わせているのではなく、

怒られている場面が「わかった」と言わせているのです。

 

 

 

 

 

 

正しい言葉が、最善手というわけではない

 

勉強する理由を子供に理解させたとして、

それが行動に反映されるまでには、まだまだ大きなステップがあります。

実感の壁であったり、臨場感の壁であったりします。

 

成長とともに勝手に行動を起こすお子さんも多いですし、

予期せぬ出来事が重なって勉強するようになる場合もあります。

 

ですが、ご両親の手腕で勉強するお子さんに変えたいと思うのなら、

理屈において正しい言葉だけでは困難。

さらに踏み込んだ対応が必要でしょう。

 

 

今回は理論を中心に説明しました。より実践的な内容もいずれ書こうと思います。

過去記事にもヒントとなることをいろいろ書いてますので参照されてください。

 

 

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