受験を努力で乗り切ろうと思ってる時点で負け問題②
今回は後編です。前編はこちら【受験を努力で乗り切ろうと思ってる時点で負け問題②】
有料文献レベルの内容を書こうとすると、ちょっと小難しくなってしまいますね。
現代文の読解問題だと思って読んでください。
こんにちは講師の久保です
(写真は、サッカーに没頭してる少年)
自分の好きなことには誰でも没頭できるけど、ちょっと不便
ゲームでも、部活でも、お絵かきでも、なんでも、初めから好きなことに没頭するって誰でもできます。何のコツも方法論も必要ない。勝手に没頭できます。
でも、それはちょっと不便。自分の好きなことにしか没頭できないですからね。
少なくとも、受験に活用することはできていない。
自分の必要に応じて、「没頭」を使いこなせる。
それが没頭強者です。なんだ没頭強者って。
学生はそもそも目標をたてられていない
まずは、目標を決める。
当たり前に思われるかもしれません。
そんなこと既にやってるわ、って。
(ちっ、ちっ、ちっ)
あまい。まだまだMr.シュガーです。
目標は達成するもの。
本当に、学生は目標を達成する認識があるでしょうか?
僕が、生徒に目標を立ててもらうとしましょう。
例えば前半の例でいくと、偏差値48のA君に志望校を決めてもらいます。
くぽ:「志望校はどうする?」
A君:「できれば鶴丸高校(偏差値63~68)に、行きたいです!」
くぽ:「うん分かった。鶴丸高校ね。自分的には合格の見込みはどう?」
A君:「たぶん、無理だと思います!」
くぽ:「」
これって目標になってますか?
彼は、目標を達成するのをたぶん無理だと思ってる。あわよくば奇跡的にどうにかならないかなあ~って。どうにもなりません。
彼がたてたのは目標ではなく、ただの願望。
目標ってのは達成するものです。
達成するためにたてるのが目標。
だから、A君は、まだ目標がたてられていない。
志望校が高すぎるって意味じゃないです。全然高くない。
達成できないと思ってる目標は、目標じゃないって意味です。
目標には臨場感を伴わないといけない
みな自分の世界を生きていますよね(当たり前)。
ですが、例えば映画を見ているとき、いつの間にか意識は映画の世界の中に入ってしまっています。
なぜでしょう?
現実の世界より、映画の世界の臨場感が勝ったからです。
スパイ映画であれば、ただ見てるだけの私たちが、勝手にドキドキしてしまいます。鼓動も実際に速くなります。手のひらに汗をかくかもしれません。
映画館という安全な場所にいるのにです。
このとき、我々は、映画館に座っている私ではなく、映画の中の主人公となっています。
主人公の行動や境遇を私のものとして引き受けている。だから、実際の私の感情や身体的反応にまで大きく影響がでてしまう。
目標も同じです。
臨場感が伴った目標であれば、実際に感情や行動に大きく影響を与えられます。
反対に、臨場感が伴わない目標じゃ何も変わらない。現実の圧倒的リアリティーに勝てない。
それでは私たちの意識や行動を、長期的に変えるには遠く及ばない。
多くの学生が、本当の意味での目標をたてられていません。
未来において、実際にA君が鶴丸高校を出願している。
実際に鶴丸高校で受験を受けている。
実際に鶴丸高校の合格通知を手にしている。
入学式に出席して、クラス編成されて、1学期が始まって、友達ができて、部活にも参加して、最初の定期テストがあって、などなど。
A君には、これらのことが実際に起こらなければなりません。
その可能性が存在するということは、その未来も存在しているということです。
当たり前ですよね。
A君の合格可能性は0%じゃない。ってことは、それは未来の1つとして存在していないと理屈が通らない。
目標に臨場感があって初めてゴールも存在します。そこで初めて、じゃあその未来をどうやって掴み取るかという問題に進歩します。
成長したなA君。
目標を達成できる自分と今の自分には認知的不協和がある
で、A君が今のまま勉強していっても合格できません。偏差値が20ほど足りない。
ですが、本当にA君が鶴丸高校に合格するという目標を掲げられるならば、
つまり、実際に鶴丸高校に合格している未来を臨場感をもって描けるのならば、
少なくとも合格する未来の可能性は生まれます。
で、鶴丸高校に合格している未来のA君は、今のA君と比べてはるかに優秀であるはずです。
もっと言うと、未来の鶴丸高校に合格しているA君は、過去においても優秀でなければその未来に到達できなかったはずです。
つまり、今のA君が、未来の鶴丸高校に合格しているA君と合流するには、今現在の自分が優秀でなければおかしい。
ここで、今の自分と、本来あるべき自分の間に、大きなギャップが見えてきます。
これを専門用語では認知的不協和と言います。
認知的不協和があると、大きな違和感を受けます。
この違和感を是正するために、
強力な無意識や潜在意識によって、現在の自分の行動を変えていこうとする。
目標が達成されるものであると確信できていて、かつ、その将来に十分な臨場感を込められているならば、誰しもがこの認知的不協和を感じます。
実際に、僕もこの認知的不協和を強く感じましたし、僕の生徒も感じています。
こればっかりは、感じてもらわないと分かりませんが、すごく気持ち悪いです。
今の行動していない自分や勉強していない状況が、すごく気持ち悪くて、勉強したくて仕方がなくなります。これは本当に本当。
勉強できない時間がストレスです。寝る時間も削りたくなりますが、理性の力で寝ます。学校の休み時間が至福の単語カード時間になります。
はい、戻ってきました。これが没頭です。
分け分からんくらいスゴイ逆転合格をしてる学生は、間違いなくこの認知的不協和を経験しています。
没頭するには、今の現実を超えるほど臨場感を持った目標をたてる。
後は勝手に勉強に没頭できます。
以上
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