ラ・サール中学・高校を受験しようと思ったら、初めに読むべき記事
こんにちは。ロググラム自習教室です!
今回は、九州最難関、鹿児島のラ・サール学園について15個の特徴をまとめました。
これまで数十人のラ・サール関連の指導をしてきましたが、これほど特徴のある学校も珍しいです。
そして、インターネットで検索しても、生の声はほぼ出てきません(むしろ出てきません)ので、私が勝手にまとめておきました。
これから受験をお考えの方も在学中の方も、是非ともご覧いただき様々な判断の材料にお役立ていただければと思います。
【ラ・サール学園とはこんな学校】
ラ・サール学園とは、鹿児島県にあるカトリック系の難関中高一貫校であり、
東京大学や医学部医学科への進学において、秀でた実績のある伝統的な男子校です。
以下に、ラ・サール学園の15個の特徴を上げます。
・高偏差値(日能研公開模試で偏差値62)
・男子校
・全国屈指の医学部進学実績(全国1,2位)
・超・東京大学志向の学校方針(30年度前期合格42人)
・学習スピード 速い
・長期休暇や放課後の補講量 (意外に)少ない
・宿題量 (予想通り)多い(日本一多いかも…)
・学習の自由度 低い
・AO入試や推薦入試(学校推薦)等への対応 低い(ほぼ無し)
・クラスの仲間意識 高い(とても仲良し)
・生徒の印象、千差万別だがとにかくいい子が多い
・ほとんどの学生は天才ではなく、努力家。
・入学後、順位変動が激しい(上位で入学しても、一瞬の油断で下位に落ちることができます)
・理系:文系の割合は5:2
・浪人することを恐れない
個人的なラ・サール学園の印象は、良くも悪くも最もガラパゴス化している学校が、ラ・サール学園。
上記の特徴について、いくつか詳細を載せておきます。
〈全国屈指の医学部進学実績/超・東大志向〉
ラ・サール学園の最も大きな特徴は、
圧倒的な医学部進学実績を出していながら、医学部への受験対策は驚くほどなされていない
ということです。
ラ・サール高校3年生(理系)の、実に5割以上の学生が医学部への進学を希望していると言われています。
一方で、東京大学への進学希望は、3割強だと推測されます。
ラ・サール高校においての実情は、東大志向よりも、医学部志向の方が強いのです。
それでも、学校の授業は東京大学の二次試験を想定してなされていきます。
超膨大な問題量の英語の定期テストや、数学の難問演習、社会の論述演習に加え、国語は現代文、古文、漢文の全てにおいて細かい文法まで習得したうえでの記述演習。
これらは概ね、東京大学の2次試験を想定していると思われます。
少なくともばっちり東京大学対策になっています。
ですが、それが医学部の受験対策としてベターかと言えば、そうとも言えません。
例えば、地元の鹿児島大学医学部の受験を考えるなら、授業の演習レベルにおいて、東京大学レベルの数学の難問や東京大学レベルの英語の即解、国語の論述問題をこなす必要はありません。
むしろ、センター試験で高得点することや、標準~応用レベルの記述問題を取りこぼさない練習をすることの方がよほど大切。
(そもそも国語は二次試験に出ません)
このように、ラ・サール高校に進学後は、極端に東大を意識したカリキュラムで学習が進んでいきます。
医学部やその他の大学を志望する学生は注意が必要です。(特に早稲田、慶応義塾などの私立大学を志望する方は超要注意)
私であってもラ・サールの現役生への医学部対策には一工夫必要ですが、
現役ラ・サール生の医学部志望者の概ねの方が苦労しています。
それでも結局、圧倒的な医学部合格者を出していますから、すごい学校です(笑)
〈宿題の多さ/学習の自由度の低さ〉
ラ・サール学園の学校生活においては、とにかく宿題が多いです。
一般的な公立中学や高校の学生が終えるのは困難(ほぼ不可能)な量の宿題がでます。
これは、ラ・サール学園が、校内の対策のみで東京大学等の難関校を合格させるために進化してきたためです。
実際に東京大学へ40名以上の合格者を輩出しているのですからその点、さすがの一言。
とはいえ、東京大学に合格する校内上位3割の学生は良いとしても、それ以外の学生は苦労も多くあります。
そもそも、学校の宿題や予習指示があまりに膨大であるため、それ以外の勉強に割ける時間がほとんどありません。
そのため、一度学校の進度についていけなくなったり、つまずいてしまったりした場合、挽回するためには、工夫をこらした勉強法を確立することや、人並みならぬ努力をすることが必要になります。
例えば、
数学の予習が終わっていなかったとしても、英語の文法で理解できない部分があったとしても、学校の授業は待ってくれません。極めてハイスピードでどんどん進んでいきます。
このように学校の宿題や予習に追われ、自分オリジナルの学習を組み立てることが困難な点も、ラ・サール学園の学生の宿命となっています。
それでも、東京大学合格者数42名、医学部進学者数全国最上位。
九州圏内で最も魅力的な学校であることは間違いありません。
入学にあたっては、充分な理解と覚悟をもって臨まれることをおすすめしています!
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