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鶴丸高校に入学したら知っておきたい学習の特徴【甲南高校の2倍の宿題】

 

鶴丸高校に入学された皆さん、本当におめでとうございます!

鶴丸高校の合格ラインは、統一模試で偏差値66~67。これは上位3.6~5.5%の水準です。控えめに言ってほんとすごいわけです(^^;

鶴丸高校は本当にいい学校なのですが、難関大学に現役合格している学生は16~19%程度です。というのも学校の課題は難しく、驚くほど多く、気を抜くと一瞬でついていけなくなります。早ければ、1年生の5月にはもうついていけなくなります。

学校内で学力差が最も開いている学校が鶴丸高校なのですね。自分よりも学力が高い学生がたくさんいるタフな学校です。

そんな鶴丸高校で、いかに学習を進めていくべきか、特徴とともに戦略を語りましょう!

 

 

 

1、鶴丸高校は宿題がとにかく多い

1-1、具体的な宿題と所要時間

この学校で最も誤解されている点が、鶴丸高校では学生が自由な学びをしているというものです。

いえいえ、鶴丸高校生に自由な学びなどありません(真顔)。

宿題の量は甲南高校のざっと2倍ほど。これ、逆だと認識されてる方がホント多いですね。甲南高校、宿題、ほぼないです。

鶴丸高校では徹底した予習指示、平日の宿題、休日課題などで、学校から課される課題をこなすだけで8割の学生は手一杯です。別枠で取りくめる学習は時間的にほとんどありません。(部活動がなければ物理的にはできます。)

 

これらの課題は1年生4月からすぐに始まります。1年生の主な課題は「数学・英語・国語」です。特に数学・英語なのですが、具体的には以下のような課題からいずれか複数が毎日課されます。 ※所要時間は個人差が大きいですが平均的な鶴丸高校生を想定しています。

 

 

【数学】

平日

・教科書予習or補助教材予習 毎日 所要時間(60~120分)

休日

・青チャート課題(復習問題)or演習帳(応用問題多め) 所要時間(180~360分)

 

【英語】

平日

・長文読解orリーディングプラクティス(読解課題/非常に難解) ほぼ毎日 (80~120分)

休日

・リーディング教材+リスニング (45~90分)

・文法教材(時々) (45~90分)

 

【国語】

平日

教科書予習(古文の全訳や品詞分解など)(時々) 60~120分

休日

発展学習(教材での演習・難問あり) (時々) 60~120分

 

 

しれっと書いてしまいましたが、これは実はとても大変な宿題です。

鶴丸高校生の多くは部活動をしているため学習時間はせいぜい2.5~3時間ほどの方がほとんどです。

ところが上記の課題にある数学の教科書と英語の長文読解等の予習だけで少なくとも2時間以上はかかってしまいます。国語の予習がある日は当然、それもしなければならないので時間は一切余りません。それどころか、終わらない日が往々にして起こり得ます。つまり、余裕がある日には数学や英語の予習を多めにしておかなければ、不意に学校の予習や課題が間に合わなくなってしまうのですね。これは入学当時~5月ごろまでに本当に多くの学生が落ちいります。

※鶴丸高校では、中学校までと違い、ほとんどの宿題は授業で習う前に「予習」として課されます。

 

 

1-2、要領よくこなせば良いは、危険

ここで、要領よく勉強すればもっと早く終わらせられるだろうと思われる方もいるかもしれません。それはおっしゃる通りなのですが、これがまた言うほど簡単ではないのです。

 

まず第一に、要領よくこなせるような単純作業が課されている訳ではないということです。

例えば中学校では、作業のような宿題や、教科書を見ながらプリントを埋める宿題、宅習帳のように習ったことをノートにまとめるもの、漢字や英単語の書き取りの宿題なども課されていました。そのような課題であれば要領よくやることで時短が図れたでしょう。

 

ところが、鶴丸高校生に課されている課題はそのようなの単純作業では決してありません。まだ習ってもいない高等数学や高度な英語長文を、つまりは初めて触れるような概念による内容を、粘り強く考え、理解しなければ始まらない「予習」が課されているのです。

これは「作業」とは対極にあるような課題です。つまり、これこそが高校での「勉強」なのですね。習う前から自分で「理解」するように努めなければなりません。当然中学校よりも圧倒的に難しい内容です。これは気持ちが焦っていてはできない内容であり、腰を据えてじっくりと取り組む必要があります。

 

形だけ終わらせれば良いのであれば、確かに全てを1時間以内で終えることができるでしょう。でもそんな学習は鶴丸高校では全く通用しません。

まず授業を理解することも困難ですし、なによりも鶴丸高校の進捗スピードでは、授業を受けて休日課題まで取りくんだらすぐに定期テストとなります

この予習→授業の間に単元を理解し、ある程度定着させられなければ定期テストは全く点数が取れません。まったくというのは30/100点程度しか取れないことが想定されます(鶴丸高校の英語や数学の定期テスト平均点は50/100点前後です)。これが、典型的な鶴丸高校における学習の失敗例です。

学校から課される予習課題、特に数学と英語に関しては、テクニックや時短にこだわるのではなく、本質からその単元や設問を理解できるようにじっくりと考えつくす勉強が必須だといえます。

 

 

1-3、英語学習は英文法に注意、復習必須

ここで、さらに気を付けたいことがあります。上記の課題内容には含まれていませんが、学習の半分弱を占める「英語」に関して、英文法は上記の時間外で自分自身で別途理解する必要あります。まじです。

 

鶴丸高校の英語学習は1年生の最初から非常に難しい長文読解の教材がメインです。もちろん英文法の授業もありますが、それは鹿大附属中でも用いている600選という例文集を用いてなされます。

これがとにかく早い。どれくらい早いかというと1単元を40~50分の授業ですべて完結させます。この授業のみでその単元を理解できる学生は全国に1%もいないと確信しています(笑)。つまり、英文法に関しては授業で扱った単元は「自分」で「任意に」復習することが求められているのですね。これはしないと詰みます

 

鶴丸高校では「エバーグリーン」のような分厚い英文法参考書があります。

これは授業ではそこまで細かく扱いませんが、実際には英文法の授業がある週には熟読して自分自身で理解しつくさなければなりません。これは宿題としては課されないので、やるかやらないかは学生に完全にゆだねられています。ただ、高校英語について中学時代に学び終えていない場合(ほとんどの学生がそうでしょうが)、やらなければ以降の英語学習が、それこそただの作業のように無意味なものになります。

鶴丸高校の長文読解教材に取り組むには、それらの英文法の知識がなければ正しく読むことができないからです。考える材料が自分の中にない状態になってしまいます。

せっかくの予習教材が、勉強にならないただの作業課題へと化してしまいます。ただ単語調べて終わり、みたいな。これはマジにマジな話です。気を付けましょうね。

 

 

 

2、鶴丸高校生の受験戦略

2-1、そもそも学習の自由度は必要ない

鶴丸高校では学校からの予習と宿題+適宜授業の復習で可処分時間のほぼ全てを使ってしまいます。自由な学習ができる学生はほぼいません。

ただ、自由な学習ができなくとも、鶴丸高校の課題や定期考査は学年を経ていけば、極めて高度な内容にまで踏みこんでいきます。それは難関大学受験を考える上でも十分な水準です

例えば鶴丸高校3年生の日課となる英語教材は、東京大学や大阪大学のものよりも難解です。数学も定期的に課される演習帳などは最難関レベルまで扱っています。僕ら講師であっても質問受けに頭使うレベルです。

学校の授業進度に乗っ取って、かつそれを十分に理解し解きこなすことができるレベルにあれば、難関大学であっても十分に現役で合格を目指せます。(十分に理解し、解きこなせればですがね(小声))。

 

つまりは鶴丸高校生であっても定期テストで50/100点程度の理解しかできていないわけです。

それを80点、90点と上げるような学習を求めることが、鶴丸高校での学習生活ではずっと現実的です。

実際に鶴丸高校から東大に現役で合格しているロググラムの講師も、数学も英語も鶴丸高校の課題しかしていません。毎週ごとの取り組みが、つまりは勉強の質が、積み重なって差になっているだけの話です。

鶴丸高校が想定する理解度と進捗で学習を進めることは、実際には多くの学生ができていません。本当にそのペースと十分な質で学習ができれば、実は自由な学習などいらないとも考えられます。

(1年生から取り組めていればの話です。学年が進んでいたらまたそうも言えない状況になっているかと思います。その時はあらゆる手段をつくすことになるでしょう。任せてください^^笑)

 

 

2-2、鶴丸高校生に塾は逆効果

これは鶴丸高校生が一般的な学習塾に行っても学力が伸びない(むしろ下がり果てる)要因でもあります。

ほぼ確実に学校の学習も中途半端、塾の課題も中途半端になるからです。これは鶴丸高校の先生方からも頻繁に言われることだとは思いますが本当にその通りです。

 

そもそも既習の教材から出題される定期テストで半分しか取れてないということを真摯に受け止めるべきでしょう。

手持ちの教材を本当に理解できていれば、また十分に反復し演習を詰めていれば、少なくとも8割以上の得点は十分に見込めるはずです。それだけで鶴丸高校の上位1~1.5割に入れるでしょう。

その水準に達したなら、さらなる高みを目指し、既存の教材の応用問題・発展問題に取り組んだり、受験用の補助教材の併用を考えたりすればよいです。ただし、そのレベルに至った学生であれば、それこそ授業ベースの学習塾で得る内容よりも、より発展的な応用問題にじっくり取り組んだり、タイムプレッシャーのかかる試験を想定して演習訓練を積んだりするわけですが、それは自分自身で取り組むよりほかにありません。

それこそ塾に通って授業を受けている場合ではありませんね。勉強は結局は今も昔も、また5年後もおそらく10年後も、教科書や教材を広げて、ノートに鉛筆でカリカリ、カリカリと自分の頭を働かせていくしかないのです。楽になる方法はありません、残念ながら本当です。(鶴丸高校で学校の課題をこなせなくなった時の対処法は別記事で書きます)

 

 

 

3、アドバイス

鶴丸高校ほどいい高校は鹿児島県内にないと思っています。そもそも公立トップ高校なのですから、改めて僕が言うまでもないのですが。。。

ただ、学力の差が異常に開いているのも事実ですし、難関大学現役進学実績は20%に満たないのも事実です。つまりは、鶴丸高校でもうまく学習を進められている学生は実はそんなに多くないのですね。

まだ入学していない、または入学して間もないのであれば上記の通り、数学・英語の予習や宿題に真摯に向き合うことが最良の策です。定期テストで80点取れる水準になるまで、それらの課題を理解し再現できるようにすることが王道であると言えます。

ただし、その時間を物理的に取るためには相応の努力が必要です。予習や宿題をいかに計画立てて進めていけるか、またそれを実直に継続できるか、それにかかっています。上記の難関大学合格率が示す通り、それは言うほど簡単なことではありません。

それでも、実際に成している学生が学校内に何人も存在しています。そしてその明暗を分けているのは、鶴丸高校の学習の特徴に対する知識の差と、あとは単純に早くから動いているかどうかの差です。もうこの記事で知識はつきましたね。あとは動くだけ。

本当の本当には皆さんにならできます。鶴丸高校に入学できた皆さんならね。

 

今回も良いこと書きました。

 

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