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鹿児島県高校入試で志望校はどう選ぶか?【鶴丸・甲南・中央・玉龍?】

鹿児島の高校入試において、学校や塾から志望校を早めに決めなさいと言われることが多いと思います。ただ、どのように志望校を決めればよいかは意外にも教えてくれないものです(^^;

 

今回は、鹿児島県の高校入試において、志望校の決め方についてお伝えしようと思います!

 

(※主に進学校への進学を対象とした記事となっています。対象高校は、鶴丸高校、甲南高校、中央高校、玉龍高校、武岡台高校などです。)

 

 

1志望校を決める要因は「偏差値」が8割

 

1-1鹿児島の高校は基本的に無個性

 

志望校がなかなか決められない理由は、あえて選ぶだけの違いが鹿児島の高校自体にそもそもないからです。例えば、A高校は化学に力をいれており外部からの講師を招いて実験が多い、とか、B高校は数学オリンピックへの出場を目指していて特別な難問演習をしている、などといったことは皆無です。まあ、あっても困りますね(笑)。

 

進学校というのは基本的に大学進学を目指す高校です。ですから大学受験を突破できるだけの学力をつけなければなりません。大学受験は基本的に出題範囲が決まっていますので、その単元を中心に学習が進むのは当然のことです。それ以外の学習に時間を割く余裕はほとんどありませんし進学校としては必要もないのです。ですから、鹿児島の公立高校(進学校)であればどの学校もほぼ同じ単元を扱うことになります。

 

「志望校をしっかり決めるために高校についてちゃんと調べろ!」などと言われて実際に調べてみても、分かることと言えば電話番号や校長先生の名前、所在地や学校の歴史ぐらいのものです。皆さんが調べて発見できる一番有益な情報は大学進学実績でしょう。つまり、学力レベル以外の特徴なんてものはそもそもないのです。高校受験で課される入試問題すら県下すべての高校で同一です。

 

とはいえ、受験する以上は志望校を決めなければなりません。そこで志望校選定にあたり考慮すべきポイントは2点お伝えします。それが「偏差値」と「立地」です。

 

 

1-2偏差値は最大の指標

 

かなり当たり前ですが偏差値は志望校を決めるうえで大きな役割があります。上記の通り進学校には個性がないからです。ただ個性はなくとも入試難易度は違います。つまり人口の上位何割の学力であれば鶴丸高校に入学でき、次いで上位何割の学力があれば甲南高校に入学できる、といった具合にです。

 

これは個性がないという高校の特徴と相まって重要な意味を持ちます。入試偏差値のみが高校の唯一の特徴となるからです。鹿児島の進学校間は完全なピラミッドの構図となっています。人口の上位何割程度の学力を持つ学生のみで構成されている集団が鶴丸高校であり、次いで上位何割以内の学力をもつ集団で構成されるのが甲南高校であり、次の学力帯で構成されているのが中央高校であるといった具合にです。つまり、特徴がない中であえて特徴があるとすれば、入学時の学力の差学校生活を共にする学生の意識の差です。これは意外にと言いますかやはりと言いますか、大きな違いです。

 

単純に勉強に対する一人ひとりの意識が、同じ進学校といえども全く違います。これが集合となった際には、ある種の文化レベルとなっている節もあります。入学時点での学力差に加えて、勉強へ向かうモチベーションと平均勉強量などが各進学校間でも大きな差となっているのです。これはそれ自体が一つの環境であるとも言えます。入学時点での学力の差に加え、3年間を学習意欲において差異ある階層で過ごすことを考えると、当然ながら大学進学実績にも明確な差が出ます。

 

例えば鶴丸高校の難関大学進学率(現役)が18~20%程度であるのに対し、甲南高校では8~10%程度になります。中央高校では1~2%程度です。中央高校や武岡台高校では、現役難関大学進学率というよりも国立大学合格率が主な指標とります。

 

これがいわゆる高校のブランドを形成していきます。鶴丸高校というのは鹿児島県民にとってはやはり一つのブランドであり憧れの対象なのです。結局、進学校においてどの高校を志望校にすべきかは、嫌な言い方になりますが「できるだけ偏差値の高い」高校にすべきだと思います。

 

※ここでの難関大学は、旧帝国大学の7大学に、東京工業大、一橋大、お茶の水女子大、東京外語大、横浜国立大、神戸大、国立大学医学部医学科を加えたものと定義しています。

 

2 志望校を決める要因は「立地」が2割

 

2-1立地が2番目の指標

 

上記に加えてもう一つ考慮すべき点があるとすれば立地です。つまり基本的に家から近い方が良いという意味です。これも当たり前で恐縮なのですが…。

 

ただ、高校生というのは恐ろしく時間がない生き物です。鹿児島県の進学校では、0限目という謎の補習があり早朝7:30から何事もなく授業が始まります。加えて、7限目まで授業が組まれておりそこから補習がある学校もあります。そこから部活です。みんなとんでもなく頑張りやさんですね(汗)。

 

鹿児島の高校では、進学校でも大半が部活動に所属しますが、鶴丸高校であっても部活動生の自宅学習時間は多くて3時間程度です。1~2時間という方もけっこういると思います。まあこれでは首都圏の難関大学への合格はかなり厳しいです。 

 

ただこの自宅学習時間はやはり通学時間に左右されるのは否めません。近い方がまあ有利です。ただ自宅学習時間が最大3時間であることを考慮すると、通学に10分の学生と通学に40分掛かる学生では30分の差ができてしまいます。勉強時間に反映させると3時間と2時間半の差です。この30分の差が曲者なのです…。

 

例えば、毎日3時間の勉強と2時間半の勉強を、高校入学からセンター試験当日まで33カ月間繰り返すと2,970時間と2,475時間の差となります。

 

 

ここで、難関大学合格の一つの目安が4,000時間の自宅学習です。

 

 

前者はあと1,030時間、後者はあと1,525時間足りません。ただ部活動引退後の3年生の7月から勉強時間が増えたと仮定すると、7月からセンター試験までの7カ月間で前者は一日当たり5.9時間の学習ができれば追いつきます。これは夏休・冬休みと祝日などを利用すれば十分達成可能な学習時間です。一方で後者は、毎日8.2時間ずつ勉強しなければならない計算となってしまいます。これは控えめにいってマジしんどいです。

 

たった30分の差と言えども、33カ月(約1,000日)間も経ると、それはそれは大きな差となってしまうのです。もし3時間の学習時間を十分にとれる環境にいるにも関わらず、2時間や2.5時間程度の学習に甘んじている学生はちょっと焦った方が良いかもしれません(っていうか焦った方が良いです)。

 

話を戻しますが、こう考えると、進学する高校はできる限り自宅から近い方が良いとは思います。ただ、鶴丸高校と甲南高校は1.8km、鶴丸高校と中央高校では1.4km、甲南高校と中央高校に至っては1.2kmの距離しかありません。自転車通学ならそんなに変わらないかもしれません。武岡台高校や玉龍高校はこの3校間の距離と比べると結構距離があるのでこの上記の3校に近くに住んでいるなら3校に通った方がだいぶ時間の節約になります。すでに遠方の学校に通っているなら、バスやJRの中で単語覚えたり宿題終わらせたり、仮眠したりと意味のある時間とすることをお勧めします。

 

 

  

3、まとめ

 

結論ですが、鹿児島の志望校選びに関しては結局は偏差値で選ぶのが最良かと思います。賛否はありますが現状であれば鶴丸高校に進学するのが大学進学を考えるうえでは最良であり、次いで甲南高校が候補にあがります。粗い言い方ですが、実際はみな鶴丸高校を志望すれば良いのではないでしょうか。頑張った結果、届かないようであれば甲南高校や中央高校を考えれば良いでしょう。

 

ただ、もっと情報通のご家庭であれば、鶴丸高校の宿題の多さや、現役合格率が気になるところではあるかもしれません。それは私も同感です。別記事で書きたいと思います。

 

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